地獄の始まりか天国の始まりか Vol.9
2022-11-04
コラムニスト:ヨッシー

Tinderの果てに編



みなさんどうも、ハマジムのヨッシーです。
相変わらず仕事の方は毎日が学びの連続です。
AVを見ていた側から作る側になったというのは、物を買う側から売る側に変わるのと同じような気持ちです。
今まで『面白い、欲しい』とか『つまらない、いらない』と瞬間の印象で捌いていたものの裏側にはたくさんの想いや努力があることも分かりました。
だから熱心に仕事に取り組む方々を見ていると、『売れてほしいなぁ』という思いにも駆られます。
ですが現実は厳しいものでもあります。
どうやって見た人の心に刺さる物を作るのか?物を作る端の端にいてもそれは感じます。
撮影や編集、営業事務を学んで、必死に取り組んでいくことで自分の考える枠や、工夫できる遊び心を広げていくことが今大事なことだと痛感しています。
これからどうやっていくのやらと、広大な砂漠や高々と聳える山脈を前にして戸惑っている旅人のような気持ちでもありますが、まだまだ見える景色があるのならば歩いていくのも良いだろうと思えていますので、前に進んでいきたいと思っております。

話は変わりますが今までのコラムで彼女のできたことのない僕のTinderでの悪戦苦闘の日々を書いてきましたがまた新たな女性とやり取りが始まりました。
その始まりは普通にマッチしてメッセージ交換をして始まりました。
プロフの写真はマスクをしているのがメインでしたが綺麗な子だなぁと素直に思いました。
他の女性と違ったのは1日にやりとりする量でした。
まだ会ったことも無い関係だったのにも関わらず1週間は一日中メッセージを送り合っていました。
内容は本当にたわいもないことですが、特徴としてあったのは、彼女はお笑いが大好きで、メッセージの中にもボケを含ませて送ってきたことです。
僕の知らないシュールなスタンプを送ってきたり、物事を表現する言葉も、それまで僕が会ってきた女性の誰とも似ていませんでした。
僕はツッコミ側に回り、ひたすらその球を打ち返していました。
僕にはそれが面白かったし、そんなボケてくれる女性がタイプだと思っていた時期があったので、毎日やりとりするのが日課のようになり、連絡がないと違和感を感じるくらいになっていました。
後から聞いた話ですが、彼女も今までアプリをやっていて、男の人とのメッセージのやりとりで、彼女のトリッキーなボケが相手をひかせたり、相手の男がつまらなかったりと、メッセージを送り合うのが苦痛になっていたそうですが、そこにどんなボケにも屈せずツッコミ続ける僕とのやりとりは面白く感じ興味を持ってくれていたそうです。

そんな彼女のことを知りたいと会ってみないかと言いましたが、彼女は音楽やお笑いのライブに行くのに忙しく日が合いませんでした。
そこで僕は彼女に、会う前に電話はどうかと提案しました。
彼女は電話が苦手と言いましたが承知してくれて、2回ほど夜に電話をしました。
電話越しの彼女はそっけなくて(後からそれは電話だけのテンションだと知りましたが)僕はからかわれているのだろうかと一瞬疑いました。
でもやりとりで笑ってくれていたので少し安心しましたし、メッセージでのやりとりはまだ楽しく続いていました。
その中でお互い好意を持っているニュアンスのやりとりはしていたので、僕の会ってみたい気持ちは日に日に募りました。

お盆の時期に初めて彼女と、西武新宿駅で待ち合わせをして対面しました。
彼女は出身が沖縄で、顔の濃いパッチリ二重で色白の綺麗な子でした。
そこから歌舞伎町に近い喫茶店で今までのやりとりのおさらいをして笑い合い食べ放題の焼き肉に行きました。(彼女はお肉が大好きだったので)
そして夜が深くなった頃、僕は半ば自信がなく『ホテルに行かない?』と誘ってみました。
そしたら彼女はOKを出してくれました。僕はどぎまぎしながら彼女をホテルへと案内しました。
コラムをここまで読んだ方はご存知の通り僕は一物がデカく、彼女は僕と同じくらい経験の多い方ではなかったので、僕は臆病になって、最後まですることを躊躇しました。
入らなかったことで気まずい雰囲気にしてこの関係に少しでもヒビを入れたくなかったのです。
結局そこでイチャイチャするだけにしてホテルに一泊し朝の歌舞伎町で別れました。
僕は彼女と一緒に時間を過ごすうちに好きになっていました。
その後も吉祥寺に行ったり阿佐ヶ谷に行ったりして、美味しいものを食べて夜はホテルでイチャイチャするデートを繰り返しました。
そんなある日、僕は『彼女になって欲しい』と言いました。もう毎日のやり取りの中でお互い付き合いたい気持ちを確認していたので彼女も『うん』と言ってくれました。
ついに彼女のできたことのない僕に彼女ができたのです!
僕は彼女ができた実感も湧かず、『うちの彼女が』というセリフもなんだかぎこちなくて、なんだかふわふわした気持ちなんだけど、なんだか言葉にならない嬉しさもありました。
それは彼女のいる人を妬んだり、自分はダメだと卑下した過去に別れを告げることでもありました。
格別『やった』ではなく、『やっとできたぁ』という達成感で、過去に自分の彼女になる人はどんな人だろうと悶々と考えていた問題にも答えがようやく出た感動もありました。
その後聞いた話ですが、面白かったのは彼女も彼氏ができたことがなかったのですが、高校時代に自分で勝手に毎月20日を彼氏が出来る日とカレンダーに健気に書いていた日々があったらしいのです。
なんと僕が告白したのがお盆過ぎの20日で、何年も遅れて彼女のあの時の願いが叶ったという不思議な縁があったことを聞いて笑い合いました。
この記念日を一瞬で覚えましたし、そして僕は心からこの縁を大事にしたいと思いました。

それからは僕の一物のデカさの問題やセックスでイケない問題と、真剣に向き合わなくてはいけなくなりました。
ここからはそれを成功させる共同作業が始まりました。彼女にムリが出ないように慎重に・・。うまくいかない時を重ね、彼女の力も借りて、ようやくその問題もここ最近解決することが出来ました。
僕は彼女とのセックスでイケるんだというまた新たな喜びに包まれましたし、彼女がその達成を彼女らしい表現で、控えめに喜んでくれているのをみて、僕は胸が熱くなりました。
彼女は僕の持ってない部分をたくさん持っています。だから僕は惹かれたのだと思います。
そんなセックスの問題を共有する中で、僕らにとっての愛情は一緒にいることであり、お互いの問題を一緒に解決して喜んでいくことだと学びました。
今も彼女とは仲良くやれていますし、その後彼女ができたことを周りのみんなに報告すると喜んでくれました。
本当にありがたいことだなと思いました。
これからも自分たちなりの幸せを一緒に見つけていけたら良いなと思います・・・。


ヨッシープロフィール

1993年生まれ 29歳   2022年6月ハマジムに新入社員として入社。
山に囲まれた田舎から東京に迷い込んでまだ3ヶ月、業界経験全くなしで入ったため、日々業務に奮闘中!
最近は出会い系アプリに潜入し調査しつつ、彼女ができないかと画策している。
プロフィール写真はよく吸っているキャメルのライト。

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