地獄の始まりか天国の始まりか Vol.2
2022-08-24
コラムニスト:ヨッシー

AV初体験記編



どうもこんにちは、ハマジムに新しく入社したヨッシーと申します。
前回はハマジムに入った経緯を書きましたので、今回はその後について書こうと思います。

3月中旬 僕は梁井さんに連れられて、あるホテルにいました。
その日は初めてのA V撮影に同行する日でした。着いたホテルはすごく立派で
自分が普段、利用することのないような高そうな所でした。
A Vってやっぱり金かかってんだなぁ、というのが最初の印象でした。
部屋に入ると、撮影にかかわる方々がいて、喋りながら、みな淡々と撮影の準備をしています。みんなリラックスしているような感じもありながら、どことなく緊張感があったのを覚えています。
僕は何もできないので(梁井さんにはその後、仕事で会う人に赤ちゃんみたいなものだとしばらく紹介されました)
ただ、現場の中にぽつんといるだけで、周りを見ていました。
観察していて、一番不思議だと思ったのが、女優さんと男優さんが、ほとんど会話することがなかったことです。
これから撮影するとはいえ、セックスをする相手と喋らないのは、どういう気持ちなんだろうと、経験の少ないながらに思いました。
これはのちに様々な理由があると分かるのですが、外から見るとそんな風に感じたものです。

撮影開始、男優さんと女優さん、そして今回カメラを回す監督さん、部屋の入口の通路付近で、カメラに映らないように、音を出さないように、隠れている僕で始まりました。
撮影は、監督の指示やイメージを共有して、進めていきました。
カラミが始まると、部屋には舐めたり、吸ったりする音、女優さんの喘ぎ声だけが響きました。
僕はその状況が気になるんだけど、なんか見ちゃいけないものを見ているような気持ちで、気になってそぉーっと覗いてみたり、思ったより長いんだなぁ(笑)と思ったり、見えないところに全体が移動したら、入り口付近の鏡越しに様子を伺っていました。もちろんD V Dのようにモザイクはありません。
きっと読んでる方は興奮したでしょ?と思うかもしれませんが、それは不思議とありませんでした。現場の雰囲気にもよるのかもしれませんが、これは仕事という感じで、たとえセックスでも仕事という印象でした。確かに生々しいけど、どこかに生々しさが足りなかったのか?単純に僕が変わっていたのか?緊張していたからか?その辺はいまだによく分かりません。ただ仕事という感覚は、全ての物事を仕事というカテゴリーに収めてしまうようです。

確かに二人のセックスを見ていましたが、幽体離脱して、密会している男女のセックスを見ている亡霊みたいなもので、まるで自分が存在していない感じでした。
ただ見学しているだけ、という状況もあったのでしょうが・・・。
もしかしたら本当の密会現場を見ていたら興奮するのかもしれないですし、
実際にセックスする当事者になればまた違うのでしょうが、外から見ると、あまりにも理性が働きすぎて、興奮よりも、A Vってこうやって撮っているんだ、本当に作っているんだなぁ、という感慨の方が大きかったような気がします。

撮影が終わって、僕の頭に、モザイクの向こう側、という言葉が浮かびました。。
その向こう側は、ビデオのファンタジーを見せるからこそ、現場は現実的に考えることが大半を占める世界でした。
カメラは?体調は?道具の準備は?展開や流れは?などなど。
普通の仕事となんら変わらない、ただ違うのはセックスをするかどうかという問題だけでした。
僕はその向こう側に、足を踏み入れましたが、そんな現実的な部分を見て冷めることはありませんでした。逆に面白さを感じました。
その日の撮影に関わった方々は優しかったし、狭く変わっている世界だからこそ生み出せる何かがある。やれることがあると思ったからです。
そんな感慨に浸りながら、でも今は何もできない自分に、歯痒い思いを抱きながら、
夜のホテルを後にしたことを覚えています。
ヨッシープロフィール

1993年生まれ 29歳   2022年6月ハマジムに新入社員として入社。
山に囲まれた田舎から東京に迷い込んでまだ3ヶ月、業界経験全くなしで入ったため、日々業務に奮闘中!
最近は出会い系アプリに潜入し調査しつつ、彼女ができないかと画策している。
プロフィール写真はよく吸っているキャメルのライト。

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