鶴岡法斎の「恥ずかしいココロ」 第3回
2016-01-28
コラムニスト:鶴岡法斎
隠す必要もなく、周囲からバレバレなので書きますが数年前から鬱で、ただでさえ少なかった仕事もできなくなり現在に至ります。それでも最近は前よりかは調子がいいらしく、人から「脂汗を流してない」「会話してるとき不安そうな表情をしない」などとありがたいことをいわれています。
ぼちぼち具合がよくなったのでここでいい方向にしたい、と考えたのですがリハビリ目的で文字を書こうとしても元の仕事が物書きなのでリラックスが足りない。療養するにもお金も足りない。半ば趣味を仕事にしたような人生なんで旧来の趣味にはどこか義務感がある。これじゃあいけない。もっと自分の心に栄養を与えたらどうだろうか?(余談ですが501に出てくる自分は医師から入院するかどうか話していた時期の自分です)

人を好きになろう、と決めました。ヒントにBiS キャノンボールがあったのかもしれません。アイドルとかそういう存在を好きになれば生きている実感を味わえるのではないか? そう考えたのです。が、いくつかアイドルを見たもののピンときません。昔はモー娘。が好きだった自分。過去の熱が帰ってこない。困ったな。

そんなときにさい子ちゃんの作品を見ました。大きいお尻が個人的にすごく好みです。どこかモー娘。にいた保田圭をかわいくしたようにも見える(保田さんに失礼?)。元々は阿佐ヶ谷ロフトにお客として来ていて、大槻ケンヂが好きとか、共通の価値観があり身近だけど手の届かない感じがする。

なんかすごくいいんじゃないか。作品見て何回も抜けたし。うん、俺はこの子が好きなんだ。好きになってみよう。そう考えました。

12月、阿佐ヶ谷ロフトでバーさい子というイベントがあるというので、早すぎず遅すぎずのタイミングで行きました。すげえ早くいって必死とか思われたくなかったんですよ。

会場にはファンがたくさん。女の人もいました。盛り上がっていて、人見知りの自分はここで完全に心を閉ざしました。もう無理だよ、と。諦めるの早いんです。

帰り際、スタッフのアキヒトさんに紹介してもらって写真撮りました。驚くくらいブレた写真。自分が人としてブレてるのを象徴するような写真。

もうないな、と思いました。あのファンの人たちのなかに入っていく勇気がない。いや、悪い人たちじゃないんだろうけど、無理。

そんなことがあってから時は数週間経て劇場版501の初日。渋谷ユーロスペース。上映後、ロビーで溜まっていたら近くにさい子ちゃんがいたので挨拶しました。彼女から、

「出てましたね」といわれました。

10秒くらい映ってる自分のことを気づいてくれている。嬉しい。そして思いました。

「俺、シード権獲得」と。

まだ戦える。勝機はある。何が勝ちかわかんないけど。

家に帰って彼女のことを思ってオナニーしました。すごい興奮した。
妄想のなかでセックスしました。
「年齢のわりに下手」
「松尾さんが80点なら2点くらい」
「しゃかしゃかじゃないと射精できないの?」
「あと射精の時に足がピーンてなるの何?」

といわれているのを想像したらますます興奮した。生きてるって実感があった。

だから今年はさい子ちゃんファンとして生きていこうと思いました。こういうことを書いたので今後さい子ちゃんからは気味悪がられるし、恋人からはすげえ怒られるんですけど書かざるを得なかった。こんな文章でしか生きてる感じ、出せないから。幽霊みたいに生きるの、もうしんどいんですよ。

さい子ちゃんの作品、DVD も買うかなあ。パソコンの画面だと見づらい。
鶴岡法斎プロフィール

マンガ原作者、作家。

最初はエロ本のライターをやっていたのですがいろいろあって、ありすぎて現在に至ってます。

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