平野勝之ひらの通信再び501 について。
2016-02-16
コラムニスト:平野勝之
501セカンドを再び見ました。

どーも、最近、自分の周りの女性たちにウケがよろしくないんですよねー、みのるちゃん。

501セカンドの初日に行ったんだけど、客層が男ばかりで女性のお客さんが極端に少なかったのが、なんとなく象徴的に思えました。
また、そういう中でお客さんは笑ってウケてるわけなんだけど、これまたなんとなく内輪でウケてる危機感も正直少しだけ感じました。

まあ、なんというか、松尾っちやハマジム連中や僕なんかだと、ゲスい男子高校生的なノリでみのるちゃんが好きなのがあったりするんですよね。
その、いい意味でも悪い意味でもゲスさが許せちゃうみたいな。
こりゃハマジム特有の男子校ノリが裏目に出つつあるのかなー?とも思っちゃったずら。

世間の壁は分厚いなぁ(涙)

やはり、マトモな女性から見ると、みのるちゃんはいかんようです(笑)
当たり前な気がするが、うん、やっぱ当たり前か。

頭のいい女性はすでに、テレクラキャノンボールの時の、みのるちゃんに対してそんな反応でした。
みのるちゃんには1ミリも興味持てないって(笑)(笑)
だから501なんてハナっから見ようともしない。

僕とか松尾っちからすると、ええー??そうなのぉ?一番面白いのにー、って感じなんだけど、これが現実なんですよね。

世間の女性様はキビシーですよ、ハマジムさん



まあ、しかし、僕やハマジムも女性たちに媚びるつもりはハナっから無いのも確かなんだけど、それによって生活が窮する事になるのも嫌だよなー(笑)
ってーのが正直なところだよね。



劇場映画に関して、そもそも女性たちに気持ちいい思いをしていただこうなんて発想はハナから無いわけだから、これはある種の宿命なのかもしれません。

でもねー、501セカンドに追加された、若林美保さんのスッピンのかわいらしい泣き顔とか、良いシーン見ちゃうとさー、もったいねーよなー、これ、とも思うわけです。

女性はオレらみたいな媚びないゲス男子校ノリを軽く包容するだけの力をそもそも内包しているだけに、こういう若林さんみたいな人に「もう傍観者です」って言われちゃうのは如何なものか?と。

みのるちゃん、ヒモ失格だぜ



あと思ったのは、映画としては途中から視点の主観を切り替えた方がいいかもしれない。

1方向の主観をいったん破壊するんです。破壊したら、あとはあらゆる方向に見てる側の意識を飛ばしてみるんです。
僕だったらそうするかな。
このあたりのヒントは谷崎潤一郎「瘋癲老人日記」の後半部とか「鍵」、映画だったらスコセッシ「グッドフェローズ」や「カジノ」あたりに、その具体的な方法がゴロゴロしてます。

ま、今さらなんだけど。

ひらの


ーーー

しつこいようですが、もっかい書いておきます。

前回、女性にウケがどーした、とか書いたけど、まあそんな事はさて置いて、501と言うのは、自分から見たら、みのるちゃんの意志を越えて撮られてしまった膨大な撮影素材に全てのミソがあると思ってます。

膨れ上がっていく素材を生んでしまった、みのるちゃんの狂気というやつですね。

自分的にはそこが一番面白い。

その素材を生んだ、みのるちゃん自身の人格が大問題なわけです。

しかし、それに反して撮られたものは、もはやみのるちゃんの存在そのものから離れたがっているように僕には見えるんです。


もし僕が編集したら、その膨大な素材宇宙が、とんでもないところまで行ってしまったんじゃないか?と思うんです。

もはや、後半になると、みのるちゃんの存在が跡形も無い(笑)

僕は劇場版見てて、素材の悲鳴を聞いた気がしました。

僕はみのるちゃんと501が好きだからこそ、みのるちゃんを木っ端微塵に吹き飛ばす幻想を見るのかもしれないね。

残ったものは、たぶん映画そのものになっていたんじゃないか?って思いました。

501に関してはこれで以上です。

ひらの

平野勝之プロフィール

1964年生まれ。静岡県出身。映画監督。

アマチュア時代より8mmを中心とした映像作品を撮り続け、PFF等で高く評価される。
プロデビュー作はAV「由美香の発情期」。その後、「水戸拷問」「ザ・タブー」といった、ヌケないがひたすらに面白い傑作AVを数多く監督する。
1997年に女優・林由美香との北海道自転車旅行を記録した「由美香」が劇場公開され大ヒット。
その後も自転車旅行を題材とした「自転車三部作」を作り、厳冬期の北海道を自ら走って撮影した「白 THE WHITE」をベルリン国際映画祭に出品している。
2011年11年ぶりの新作「監督失格」を劇場公開する。

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