ひらの通信 VOL.16
2017-05-09
コラムニスト:平野勝之
TOKYO SAFARIについて

そもそも、桜とそれにまつわる光景を中心にした写真シリーズは2015年の自転車雑誌の仕事から始まりました。自転車雑誌では山岳地で活躍するパスハンターというランドナーが低速安定性能が良いため、都心でも威力を発揮する事になる、という皮肉を描いた記事でしたが、同時に、自転車雑誌でよく見かけるる、どう見ても自転車なんかに乗ってそうにない女性が単にニコニコして田舎の風景の中、走るフリして美味しいごはんを食べるだけの記事とか「嘘つけ」って(笑)思ってて、一度、粉々に破壊して解体してやろうと思ったのです。

自転車は必ずしもツーリングだけじゃなく、こういう風景の中だって機能してるだろ?と。むしろそっちのほうが日常でしょ?と。誰も注目しないだろうし、見たくもないかもしれませんが、一度突きつけるのは必要だと思いました。しかし、突きつければ良いというものでもなく、今後、課題はいっぱいあるのです。

牢獄に入っているような山用ランドナー、ゴミにまみれながらも桜はいつものように咲き太陽は昇る。






平野勝之プロフィール

1964年生まれ。静岡県出身。映画監督。

アマチュア時代より8mmを中心とした映像作品を撮り続け、PFF等で高く評価される。
プロデビュー作はAV「由美香の発情期」。その後、「水戸拷問」「ザ・タブー」といった、ヌケないがひたすらに面白い傑作AVを数多く監督する。
1997年に女優・林由美香との北海道自転車旅行を記録した「由美香」が劇場公開され大ヒット。
その後も自転車旅行を題材とした「自転車三部作」を作り、厳冬期の北海道を自ら走って撮影した「白 THE WHITE」をベルリン国際映画祭に出品している。
2011年11年ぶりの新作「監督失格」を劇場公開する。

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