ひらの通信 VOL.9
2016-04-06
コラムニスト:平野勝之
「べろべろひらの通信せーしゅんひゃきろ」

「青春100キロ」について。

酔っぱらって、ややべろんべろんで書いてます。

だいたいね、こういうの作ったあとは、心のバランスを崩す事が多くてね。

「監督失格」ん時とか、ひどかったんですよ。仕上げてから10日間、部屋に籠ったまま手負いの猫みたいにジッとしてました。

今、べろべろなのは「青春100キロ」の最終調整で、いじり倒して編集精度を上げてたからです。

告知で、青春とは何か?なんて書いちゃったもんだから、なんか感動大作なんじゃないか?とか、ロッキーみたいなもんじゃないか?とか、監督失格みたいなんじゃないか?とか、過大な期待してる人もいるかもしれませんが、ちょっと、そういうのとは違う。

いや、こういうタイトル付けたんでね、もちろん青春みたいなのは、重要な要素なんだけどハッキリ言って、どうでもいい事しか描いてません。

いや、こう見てくれとは言いませんがね、ちっとも立派じゃないです。

全然立派じゃない。

何言っていいのかわからんけど、まあ、ヘラヘラしてね、そこそこ笑いながら見てほしいっすよ。
上原亜衣さんの引退作なんだし、やっぱね、引退作を作る上でね、何が起こっていたのか?ちゃんと見てほしいですね。そのへんは、ハズしていませんから。

いかにエーブイ業界が馬鹿馬鹿しいか、これ見ればね、まあ、わかるというか。

いや、馬鹿馬鹿しいから悪いんじゃないんです。

馬鹿馬鹿しいからこそ、なんか一生懸命やっちゃうんじゃないですか?

そこからいろんなものが浮上してくるんです。

そこをね、見てほしいですよ。一般的には知られざる世界なんでね。

まあ、たかが映画ですよ、あんまりムキになんないでよ。

いや、ひどい映画って意味で言ってるんじゃないよ。
面白いですよ、絶対。
面白いに決まってるじゃないですか、ちゃんと作ってるんだから。

いやね、何が言いたいかって言うと、素敵な映画監督さんよりね、ババア河童とかの妙なエロビデオ作って、くたばって椅子でいびきかいて寝てるバクシーシ山下の姿見て、この男もだいぶ終わってていいな、とかさ、今は作ってないけど、「あけまして大浣腸」とか、どうでもいいの作ってブッ飛んでるゴールドマンとか素敵、とかね。どう考えてもこっちの方がイケてるよ。

ますます何言ってんだかわからんくなってきたけど、よーするに面白いですよ。

まあね、面白いよ、なんのかんの言っても。

おもしろ…まあ、いいから見てくれよ、見てね、見ろよな、見て下さいよ、見やがれ、てめぇみたいな。

ええと…ほいじゃ。
そんな感じで。

平野
平野勝之プロフィール

1964年生まれ。静岡県出身。映画監督。

アマチュア時代より8mmを中心とした映像作品を撮り続け、PFF等で高く評価される。
プロデビュー作はAV「由美香の発情期」。その後、「水戸拷問」「ザ・タブー」といった、ヌケないがひたすらに面白い傑作AVを数多く監督する。
1997年に女優・林由美香との北海道自転車旅行を記録した「由美香」が劇場公開され大ヒット。
その後も自転車旅行を題材とした「自転車三部作」を作り、厳冬期の北海道を自ら走って撮影した「白 THE WHITE」をベルリン国際映画祭に出品している。
2011年11年ぶりの新作「監督失格」を劇場公開する。

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