ひらの通信 VOL.5
2015-11-27
コラムニスト:平野勝之
「テレクラキャノンボール2013 」秘話猿ぐつわ

もう早いもので2年になるでしょうか?

確か…2013年の暮れから2014年の1月ぐらいだったと思いますが、僕はハマジムで、切羽詰まっていた「テレクラキャノンボール2013」の編集のお手伝いをしておりました。


僕が担当した仕事は、バクシーシ山下パートと、ビーパップみのるちゃんパート、両方の素材を全てチェックして、使えそうなところをまとめて、隊長のカンパニー松尾に渡す、というものでした。


まあ、料理前に、大根や人参のヘタを取ったり、余分な皮を剥いたりして、松尾シェフに、料理しやすいように提供する、みたいなもんです。

山ちゃんの素材も、みのるちゃんの素材も大変面白く、1人誉めちぎりながら、ご機嫌に笑いながら仕事していたわけですが…

ある日、松尾君がひきつった表情で僕にこう言いました。

「あの…ひらのさん、も、もうちょい、笑い声を抑えてもらっていいですか?」

「へぇぇー???!」(汗)


松尾君の表情は複雑でしたが、目は真剣でした(笑)


松尾君は、普段、とても他者に気を使って気を回す事のできる大人な方です。

その松尾君が、意を決したようにこんな事を言うのは、相当な事なのです(笑)


うわ、ヤバっ!

昔からそうなのですが、僕の声(特に笑い声)は異様にでかくて高いのです(涙)

うちの父親もそうで、父親も、特に家で電話してる時はとんでもなくデカい声になり、うるせぇなぁーとよく思ってました。

たぶん遺伝なんだと思うんだけど、本人はまったく気付いてない場合が多く、言われて初めて気づいて、自分でビックリする時も多いのです。

思えば昔からこんな事が多くあり、ファミレスで携帯で電話してて注意された事もあるし、上品な喫茶店で友人と真面目にウンコと映画論を語っていて、上品な店主のおばあさまに喫茶店を叩き出された事もあります(笑)
「どこで南国の鳥が鳴いてるんだろ?」って思ったら、オレの笑い声だったって言われた事もあったし。


そういえば井口とかペヤンヌも、オレの真似をする時は必ず笑い声入れてるし(笑)

井浦さんのマンガでも、オレが登場する時は、必ずフキダシで「うひゃひゃー、うひゃひゃー!うひゃひゃひゃー」あげく「うしゃしゃしゃしゃー!」とか言いながら、走ってどっかにぶっ飛んでく描写ばかりです(笑)


今回も、松尾君が離れている場所で仕事しているならまだしも、すぐ隣で仕事しているわけだから、それはそれは気が気ではなかったと思われます。

仕事に集中してると、背後から唐突に、天井がフッ飛ぶぐらいの高音の笑い声テロが襲いかかってくるわけだから(笑)。ヘタするとノイローゼでしょう。


もっと早く言ってくれればいいのにぃー。

僕はそういう事言われても全然オッケーで、即刻改善するように努力するのにぃー。

どうやら松尾君も言うまで悩んでいたようです。
かわいそうですねー(笑)


それを聞いた瞬間、改善しよう、注意しようと思ったのですが、何せ素材が素材なだけに、いつ何時、爆笑ポイントが来るのか読めないわけです。
爆笑ポイントが来る時は、時すでに遅く、無意識のうちに高速笑い声が飛び出てしまうのです。

だから注意しようがありません。

そこで取った対策は、猿ぐつわしかありませんでした(笑)

編集中は必ず猿ぐつわをする!!

防ぐ方法は、これしか思いつかなかったのです。


「テレクラキャノンボール2013」の秘話でした。

今後、ハマジムで編集する時は猿ぐつわ持ってかなくちゃ。最近、忘れてたわ。

※画像は2014年1月頃、テレキャノ編集時の様子。背後にカンパニー松尾隊長。


ひらの
平野勝之プロフィール

1964年生まれ。静岡県出身。映画監督。

アマチュア時代より8mmを中心とした映像作品を撮り続け、PFF等で高く評価される。
プロデビュー作はAV「由美香の発情期」。その後、「水戸拷問」「ザ・タブー」といった、ヌケないがひたすらに面白い傑作AVを数多く監督する。
1997年に女優・林由美香との北海道自転車旅行を記録した「由美香」が劇場公開され大ヒット。
その後も自転車旅行を題材とした「自転車三部作」を作り、厳冬期の北海道を自ら走って撮影した「白 THE WHITE」をベルリン国際映画祭に出品している。
2011年11年ぶりの新作「監督失格」を劇場公開する。

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