ひらの通信 VOL.3
2015-10-29
コラムニスト:平野勝之
concours d'e'le'gance

自転車は服と同じだと思う。

日本だと、服と自転車に同じ感覚を持つ人は極めて少ない。

お洒落服もあるわけだけど、基本的に身体性と密接に関係してて、サイズに合わせ、目的に合わせ、最終的に好みや生活スタイルに合わせるという意味では同じなのだ。

自転車先進国フランスでは過酷なレースなどの他に、画像のようなコンクールデレガンスという、女性と自転車をドレスアップして優雅さを競うというイベントが古くから行われている。
写真は1939年のコンクールデレガンスの様子である。
やはり、そこはフランスの国民性なのか、服と自転車を同等に扱い、人物と自転車、どちらが欠けても成立しない事を訴えかけてくる。

写真をよく見ると自転車も女性や服に合わせ、スカートガードやチェンケース、全長の短いサドル、跨ぐのに優雅に邪魔にならないように、ベルソー型やミキスト型が多い。

最近は自転車のお洒落イベントが多いが、最も基本的な上記のような事がおろそかにされている場合が多く、見た目だけの追求ばかりで、自転車での生活の観点や実際に走る事に関する本質が宙に浮いているようで残念である。


そんな中、この前、PBPを完走した五十嵐君から、新潟で行われる、girls retroride という、ちょっと古い自転車で女性がお洒落してお散歩しつつ、お洒落を競うコンクールも行うというイベントに誘われた。まさに、コンクールデレガンスのようなものを行おうというイベントだ。


自転車イベントは僕はめったに行かない。
特に自転車オタクが大挙して群がるイベントは大の苦手なので、なるべく近寄らないようにしている。


しかし、このイベントは間口が広く、敷居も低く、自転車そのものの品評会ではなく、自転車を知らない人たちのためのイベントに思えたので、珍しく行く事にした。

そんなわけで新潟まで出かけたわけだけど、行ったら主催者から、いきなりコンクールデレガンスの審査委員長をしてくれ、と、僕が任命されてしまったのであったー(汗)(汗)(汗)

続く。


※6枚目の写真はイベント当日の僕。
4年ぐらい前は、できたてでピカピカで、恥ずかしかったけど、少しはサマになってきたかしら?このスタイルで実際に今まで7つぐらい峠を越えてきました。標高2000メートルも越えてるよー。僕にとってツーリングは、おもいっきりお洒落する場でもあるのです。





平野勝之プロフィール

1964年生まれ。静岡県出身。映画監督。

アマチュア時代より8mmを中心とした映像作品を撮り続け、PFF等で高く評価される。
プロデビュー作はAV「由美香の発情期」。その後、「水戸拷問」「ザ・タブー」といった、ヌケないがひたすらに面白い傑作AVを数多く監督する。
1997年に女優・林由美香との北海道自転車旅行を記録した「由美香」が劇場公開され大ヒット。
その後も自転車旅行を題材とした「自転車三部作」を作り、厳冬期の北海道を自ら走って撮影した「白 THE WHITE」をベルリン国際映画祭に出品している。
2011年11年ぶりの新作「監督失格」を劇場公開する。

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