ひらの通信 VOL.1
2015-10-23
コラムニスト:平野勝之
「ひらの通信」と言うのは、実は原稿仕事用のメモの役割でもあります。僕はTwitterもブログもHPも無く、個人的にお友達にメールマガジンみたいな形で送っていて、1人、世田谷区で孤島のような生活なのです(笑)でも、さすがにみんなから、やった方がいいよーって言われ続けているので、ひらの通信本体は近々、不特定多数に発信できるようにします。でも、神出鬼没に他人のフェイスブックやブログなどに登場してます(笑)皆さん検索してみましょう。また、仕事も広く募集してますので、お気軽にご相談下さい。僕、めんどくさい人じゃないもん(笑)
平野勝之

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ひらの通信
2014.11.27


ここ数日、牡牛のごとく怒り狂う。

昨日は冷たい雨。

怒り狂い過ぎて、怒ったまま、以前入手した古いフランス望遠レンズから着想を得た写真シリーズ、「雨に唄えば」(雨をテーマにこのレンズひとつでスナップを撮りためていく。スナップ写真はひらの写真としては初の試み)を撮影しようと、ムシャクシャした気持ちのまま、バブアー着て、傘もささずに雨を受けながら出かけた。

別に仕事ではない。
発表の予定も無い。

とにかく怒りを全てフィルムにブチ込むべく、ほとんど銃のようにカメラを握る。


以前にも撮った浅草寺雷門に電車で向かう。
前に撮ったのだけじゃ、モノ足りないからだった。

厳しい状況にカツを入れるべく、ついでに浅草寺にお参りもしようかと。


風強く、雨に打たれながら雷門の下でカメラを乱射気味に次々と撮る。

こんな落ち込むような、怒ったような気持ちで、おみくじ引いたら、どうなるのかな?なんて、軽い気持ちでおみくじ引いたら


凶(真っ青)


読むと、何もかも全てが死にたくなるような事しか書いてない(クラクラする)

しかし浅草寺の「凶」は凄い。
人を殺したいのか?ってほど絶望的な記述のオンパレード。


あわててお参りして、「凶」を、そのへんにくくりつけて、口直しに、もっかいおみくじ引いたら、


また凶(笑)



たて続けに「凶」
凶凶
もうオレの人生、終わったと思った。ドツボにハマり雨に濡れながらカメラ持ってボーゼンと立ちすくんでいたら、いきなり頭のおかしい婆が寄ってきて、指をピストルみたいにして、オレの額に向けて

「バーン」だって。

「なんだ?このクソババア、なんのマネだ、ふざけやがって」
あまりの事に、アタマに来て、婆にカメラを向けた。婆はカメラに気づくと、またしても、指をピストルみたいにして、こちらを向き「バーン」
その瞬間を撮った。
相撃ち。

どっちがくたばったのかはわからない。



なんだか、このままだと気持ちが、さらにドツボにはまりそうだったので、3度目の正直で(これで凶が出たら、もう開き直る事にした)おみくじ引いたら、今度は大吉だった。

さっきとは一転して、素晴らしく希望に満ちた事のオンパレードが書いてある。

おみくじなんて、いいかげんなもんだわ。


「雨に唄えば」ではなく「雨に撃たれて」って感じになってしまった。



あの婆はなんだったのか?昨日の本当の出来事。


※画像は「バーン」の相撃ちの図。

平野勝之プロフィール

1964年生まれ。静岡県出身。映画監督。

アマチュア時代より8mmを中心とした映像作品を撮り続け、PFF等で高く評価される。
プロデビュー作はAV「由美香の発情期」。その後、「水戸拷問」「ザ・タブー」といった、ヌケないがひたすらに面白い傑作AVを数多く監督する。
1997年に女優・林由美香との北海道自転車旅行を記録した「由美香」が劇場公開され大ヒット。
その後も自転車旅行を題材とした「自転車三部作」を作り、厳冬期の北海道を自ら走って撮影した「白 THE WHITE」をベルリン国際映画祭に出品している。
2011年11年ぶりの新作「監督失格」を劇場公開する。

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