ハマジムTを振り返る
2016-07-19
コラムニスト:カンパニー松尾
ハマジムTのデザインをしてくれている沖真秀さんと、たくさんの新グッズのアイデアを出してくれる関根慎さんをゲストに、ハマジムTを振り返る対談です。





松尾「ハマジムTがはじまって1年くらい経ったんですね。そこで、これまでの経緯を振り返りましょうってことですね。まずは『劇場版テレクラキャノンボール2013』が公開した時は、映画を作るのが精一杯で、チラシ一枚つくるだけでいっぱいいっぱいでした。
それで、ハードコアチョコレートというTシャツ屋さんが過去のテレキャノを素材にしてTシャツを発売してたんですね。そこでハードコアさんから劇場で売らせてもらいたいと連絡があって、どうぞどうぞと。そん時に周りからTシャツ作ればいいのにって言われたんだけど、俺が突っぱねて」

岩淵「餅は餅屋みたいな」

松尾「そう。俺は映像屋なんだから、Tシャツで商売はしねえぞって(笑)」

アキヒト「その時は劇場で10時間版の『テレキャノ』のDVDを置いてたんで、それを売るのがメインでしたからね」

松尾「でもさ、ハードコアのTシャツがめちゃくちゃ売れたんだよね」

沖「みんな着たかったんでしょうね」

松尾「そんで、去年岩淵が入社して、どついたるねんが物販をすごい売っていると聞いて(笑)」

岩淵「カツカレーTですかね。どついたるねんのヒット商品は。関根さんがどつの物販を担当してるんですね」

関根「自分も最初は売るつもりが無くて作って。自分が着たかったり、メンバーに着てもらえたらいいなと思って作ったんですね。そしたらメンバーが「これいいですね、売りましょう!」って。そこからスタートしました」

アキヒト「自分が着たかったんだ」

関根「そうですね。最初は自宅の6畳の部屋で嫁と喧嘩しながら、一つ一つ手作業で刷ってました。売りはじめたら毎週注文がきて、累計500枚以上売れて」

アキヒト「CDより売れちゃったんだ」

関根「今は業者に発注してます。ボディもプリントの大きさも手刷りの頃とは違うんです」

松尾「それでどつが物販売れてるって聞いて。とにかく今のバンドは物販を売りまくってんだと岩淵から聞いて「そうかそうか」と(笑)。俺がやるのはちょっとなーと思ってたんだけど、うちもバンドみたいなもんだと思えば、あと喜んでくれる人がいればいいなと思って。作らないって言ってたけど、背に腹は変えられないなと」

岩淵「でも以前、AV辞めたらカレー屋かアパレルだって言ってませんでしたっけ?」

松尾「うーん、自信ないけどその選択肢はあった。でも物販を作るノウハウがゼロだから、岩淵から関根さんと沖さんを紹介してもらって、ハマジムTがスタートしたんですね」





松尾「これはBASEを作る前で、ハマジムのHPで販売したんだよね。そしたらDVDより売れちゃった」

アキヒト「それは営業担当として言いづらい…」

松尾「いや、売れてないDVDより売れたってことだよ(笑)。具体的に枚数を言ってもいいんじゃないですか」

アキヒト「キープオンTは初動で350枚。累計で1000枚超えましたね」

松尾「どんだけDVDが売れてないんだよ…」

アキヒト「いや、DVDはホームページからの注文がまず来ないですから。月に10本出荷すればいい方だったのに、いきなりTシャツが350枚ですから」

松尾「AmazonとかDMMとかと直販は値段が全然違いますからね。うちの通販史上かつてない数字を叩き出したので会社の目の色が変わったんですね(笑)それで次に岩淵にBASEを作ってもらって」

岩淵「関根さんから全部教えてもらいました。BASEのことも、タンブラーに写真を載せることも」

松尾「アパレルの通販のベースは全部どついたるねんの真似をしたんですね」

関根「自分たちでやるオーソドックスなシステムですね。さらに自分たちでやろうとすると、BASEを通さない通販ページを自分たちで作っちゃう人もいますけど」

沖「BASEは誰でも作れて、広まっているので、お店としての安心感がありますよね」





岩淵「キーポンTシャツはテレキャノの流れがありましたけど、次どうすんだって時に沖さんが書いてくれたのが」

松尾「ハマジム君」

沖「AVメーカーとか、ハードコアチョコレートさんが出してるTシャツはイカつめのデザインが多かったんで、かわいめの要素を入れて作ったら面白いかなと思って」

岩淵「最初はデザインが少し違かったんですよね」

沖「僕が勉強不足だったんですけど、頭にコンドームを乗せてしまって。そしたらハマジムさん的にコンドームはイメージじゃないと(笑)」





アキヒト「でも、なんで手にカレーを持ってるの?カメラじゃなくて。それが面白かったんだけど」

沖「それは天然でした(笑)」

アキヒト「うふふ。お帽子くんかわいいですね」

松尾「いや、ダメです」

沖「そのこだわりは大事ですよね」

松尾「お姉ちゃんのハードボイルドな写真を使ったTシャツはこれまでもあったと思うけど、沖さんの作るかわいさが面白かったですね」

関根「AVのイメージを裏切りたかったのと、やっぱり自分が着たいTシャツがいいなと思ってましたね」

岩淵「松尾さんはTシャツにハマジムのロゴは使いたくないんですよね?」

松尾「ラーメン屋みたいなんだもん。俺の独断で商品化はしてないですね」

沖「AVって男のイメージでオラオラしてるんで、それは避けた方が面白いと思うんですよね」





松尾「こういうバンドのジャケTはどうしてもやりたくて。ちょうどweekdayのCDを出した後だったんで、バンドTのイメージで作りたかった。その後に色々なキャラクターが登場するんですね」





松尾「素晴らしいですね。俺が素晴らしいって言うとアレだけど、半分恥ずかしいんですよ(笑)。これは笑いました。初期はカレーの色が無かったんですね。ホワイトカレーだった(笑)」





沖「これは模索中ですね。段々出来ていきました」

松尾「CM君は単色っていうのも良かったですね。スウェットは夏の魔物で配りまくって楽しかったね。バンドに配って、お客さんが買ってくれて、どんどん増殖していくのが面白かった。それからキープオンのパーカーとかマグカップとか」

アキヒト「どついたるねんライブがあったから、どつハマTもありましたね。未だに梁井は着続けてる。すごい気に入ってるみたいで。サンプルも全部無くなったから、梁井だけがずっと着てる(笑)」

岩淵「次の『501』は映画のイメージ画にもなりましたね」

松尾「Tシャツ用に作ってもらったんだけど、俺が勝手に全部の広告にも入れました」

沖「サンプルのDVDを見せてもらったんですけど、禅の世界を感じたんですね。十牛図っていう禅のお話(
http://www.kodaiji.com/entoku-in/cows/)と、『501』の流れがかなり酷似していて、偶然なんですけど。禅のイメージが出来て。最後にみのるさんが手コキしてるのが座禅組んでるお坊さんに見えて」

松尾「結局、全部自分に返ってくるんだよね」

沖「自問自答の感じが、禅だな〜。って。それで僕もスピっちゃって(笑)」

松尾「全うな解釈で、よく『501』をそこに落とし込んでくれたなと。助かりましたね。『501』はどこに行くのか、このイメージが出来て良かった。何とかなるなと思いました」





アキヒト「街を歩いててハマジムのアパレルを着てる人とすれ違うとすごいドキドキするんですよ。新宿の改札ですれ違ったり、すごい嬉しすぎて軽く会釈しながら改札を通りました」

松尾「Tシャツ作って良かったなと思ったのは、ファンの人が着てくれて、それでお互いが目印になって分かるってことですよね。ハマジムのイベントだけでなく、外のイベントでも同じTシャツを着てくれたり。ハマジムがBiSキャノを作って以来、ライブハウスのバンドやアイドルと絡み出してる。そんな中でオタク達は自分の推しのバンドTを着回してるんだけど、キープオンTはどこでも着ていけるって関連性が出てきた。数人ですけど!」

アキヒト「着心地がいいし、ライブで汗をかいて着替えると、着心地がいいんですって」

松尾「Twitterで見たけど、コンビニでキープオンTを着てた人と目が合って会釈した人がいたらしい。なぜなら俺もキープオンTを着てたからって(笑)」

沖「言葉発さなくても分かりますよね」

岩淵「ということで、1年が経ちましたが…」

松尾「雑なまとめ方だな!マグカップ作ったり、iPhoneケースを作ったり、今田T、モッシュピットT、青春100キロT。青春100キロは漫画家の大橋裕之さんが三人の絵を書いてくれて、それを沖さんが上手いことデザインしてくれて。ハンカチがすごく良かったですね」

岩淵「ポスターにもなりそうでしたね」

松尾「それは上手いことデザインがまとまらず違う形になりましたが。あと平野Tっていう平野さんだけをピックアップしたTシャツは秀逸でしたね」

沖「かわいいですよね」

松尾「最近は平野さんが自分で着てるんですよ。「俺着るものないから〜」って最初の三日間連続で着て「くせぇくせぇ」って。なのでもう一個あげたんですよ」

沖「僕もたまたま平野さんを高円寺で見かけた時に、道で座っていて、平野Tを着ていましたね(笑)」

松尾「本当によく着てるんですよ(笑)。それで、平野さんは小学生の息子がいて、お母さんが子供に着させたいからと平野さん経由で話を聞いて。いい話だなと思って2枚だけ白とグレイのキッズサイズを作って。平野さんからお子さんに渡ったんですね。それで手紙をもらいました」









ーーー

岩淵「エロも絡めてほしいのですが。AVの中でのハマジムTはどうでしょうか?かすみ果穂さんの恥ずかしいカラダで松尾さんがP.O.Vのスウェットを着ていますが」

松尾「たまたまだよ!」



『恥ずかしいカラダ かすみ果穂』



岩淵「梁井さんの『かたらたがらないがーる』の中で、梁井さんが女優さんと上手くいかなくてどうするかって話なんですけど、その時に梁井さんが着てるキープオンTシャツを編集でズームにして、何も言わずとも心境を語るって演出がありましたね」



『かたらたがらないがーる 森はるら』



関根「作品の中では結構ハマジムTが出てくるんですか?」

岩淵「梁井さんは戦闘服、ユニフォームとして着てるって言ってましたね」

松尾「パンツを作ろうかって話もあったよね」

岩淵「あと最後に新作についても。どうしてポケTなんですか?」

松尾「流行ってるから!悔しいなと思って。沖さんがすごいところはポケットに掛けて文字を入れてるのがミソなんで、無地のポケTをみんなよく着てるけど、どうせ入れるならって文字が掛かってるところがいいですよね。今年の夏もハマジムTをぜひ着てほしいですね」

関根「あと、ご意見は欲しいですよね。こんなグッズが欲しいって」

松尾「俺はバイクのヘルメットが欲しいんだよなー」





ハマジムT
http://hmjm.thebase.in/

ハマジムTタンブラー
http://hmjm-t.tumblr.com/
カンパニー松尾プロフィール

AV監督。1965年愛知県生まれ。

1987年、童貞でAVメーカーV&Rプランニングに入社。
翌88年、監督デビュー。特技はハメ撮り。趣味はカレーとバイク。
1996年、V&Rを退社しフリーとなり、2003年、自身のメーカーHMJM(ハマジム)を立ち上げる。
代表作として『私を女優にして下さい』、『テレクラキャノンボール』など。
2014年2月『劇場版 テレクラキャノンボール2013』が公開され大ヒット。
さらにアイドルグループBiSの解散ライブを追った『劇場版 BiSキャノンボール2014』が2015年2月に公開されヒットし、ちょっと調子に乗っている感あり。

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